インフルエンザはどこから来てどのように流行するの?
インフルエンザといえば、寒くなってくると流行します。
急激な高熱や倦怠感、筋肉痛、頭痛など辛い症状を伴うことが知られています。
そんなインフルエンザはできたら感染したくないものです。
でも、インフルエンザは決まった季節にだけ流行しますね。
そのインフルエンザウイルスはどこからきて、どのように流行していくのかちょっと気になったりしませんか?
今回は、そんな気になるインフルエンザについてご紹介しようと思います。
インフルエンザはどこから来るの?
インフルエンザはどこから来るのか?
インフルエンザウイルスは、シベリアやカナダなどの湖で発生します。
湖のウイルスを含んだ水を水鳥が飲みます。
そして、ウイルスが体内に入っている状態で寒くなると南下して日本にわたってきます。
日本では、ウイルスを含んだふんなどを落していくので、そこから巡り巡って人に感染するということです。
渡り鳥は秋から冬にかけて飛来します。
インフルエンザの流行が秋から冬にかけてなのもこのためです。
でも、インフルエンザウイルスに感染した鳥は人間のような症状がありません。
ですから、ウイルスを持っていても春になると元気に北の国へ帰っていくというわけです。
インフルエンザはどのように流行するのか?
では、渡り鳥が日本に運んできたインフルエンザウイルスはどのように流行していくのでしょうか?
インフルエンザのウイルスは一度感染して完治したら抗体ができるので二度と感染しないと考えてしまいがちです。
でも、インフルエンザはA型やB型があります。
この型が違うことで抗体自体も違います。
去年はB型が流行して、今年はA型が流行すると体内には抗体がないので感染してしまう可能性があるのです。
インフルエンザウイルスは突然変異しやすいと言われています。
去年と同じ型であっても毎年少しずつ変異していますので違うものなのです。
ですから、型が似ていても自分の体にある抗体とは一致しないものが体内に入り込めば身体のバリア機能が働かないので再度感染してしまうのです。
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動物に感染するインフルエンザ?
現在は、動物感染するものとして鳥や豚、馬の3種類があります。
動物間だけの感染でも私たちにも大きな関係があります。
とくに鳥や豚は私たちの食材として食べられているものです。
広大に感染してしまうと処分をしなくてはいけませんので、その損害だけでもかなり多くなります。
これらの動物達から出たウイルスが稀に人に感染することがあります。
これが新型インフルエンザになってしまうことがあるのです。
以前は感染力はあまりありませんでしたので人への感染例は少なかったです。
けれども、最近では人に感染してしまってそこから感染の流行が始まることもあります。
とくに2009年に大流行した新型インフルエンザは、もともとはヒトには感染しない豚インフルエンザが原因となっていました。
感染力はあっても致死率は高くないのでワクチンができることで感染速度を遅らせることもできます。
けれども、鳥インフルエンザの場合には致死性が高くてウイルス特効薬の効能が効かないことがあります。
ですから鳥インフルエンザからワクチンの免疫性が通用しない新型ウイルスが誕生すると大流行によってパニックが起こる可能性があります。
インフルエンザ予防接種は効果があるの?
ここまで見てみるとインフルエンザの流行は毎年型が変わったり、少しずつ変異することが原因で流行することがわかりました。
それなのにインフルエンザ予防接種を受ける意味があるのでしょうか?
よく考えてみると毎年どの型が流行するのかが分からなければ予防接種を受けても意味がありません。
けれども、突然変異はするものの流行型と予防接種した型が近い物なら交差反応といわれる反応が起きて多少の違いがあっても型の抗体でも働いてくれるのです。
とはいえ、インフルエンザ予防接種はもともとインフルエンザに感染しないのではなくて、かかっても重症化を食い止めることができるということです。
ですから、重症化しやすい小さな子どもや老人、持病がある人などはインフルエンザの予防接種を受けることが進められています。
健康な大人であっても予防接種を受けておけば、症状が軽く終わることもありますので、受けておいて意味がないわけではありません。
もちろん、インフルエンザの予防接種以外にもさまざまな予防方法があります。
手洗いうがいのほかに、アルコール消毒やマスク着用など自分ができることから取りいれていくと良いでしょう。
インフルエンザがどこから来るのかどのように流行するのかについてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、インフルエンザウイルスがどこからくるのか、そしてどのように流行していくのかについてご紹介しました。
インフルエンザは冬以外は流行しないのに、なぜ冬になると流行するのか気になったことはありませんか?
また、毎年流行る型がちがう理由も気になりますよね。
実は渡り鳥がはこんできていることが分かりましたね。
渡し鳥がインフルエンザを運んでくることを阻止できないのであれば、自分が予防していくしかありませんね。