インフルエンザと胃腸炎の違い、同時に併発したウイルス性胃腸炎の対処法

インフルエンザ症状の胃痛の原因は?

毎年冬になると流行し始めるインフルエンザ。

じつは、このインフルエンザにはA型、B型、C型があり、その年によって流行する型が違います。

そして、それぞれの型によっても症状がちがうのです。

そんなインフルエンザですが胃痛の症状が出る場合もあります。

このインフルエンザによる胃痛の原因はなんでしょうか?

インフルエンザB型とウイルス性胃腸炎

インフルエンザは、A型が強力な感染力を持つことで知られています。

けれども、A型が流行している時にももちろんB型に感染する可能性はあります。

インフルエンザB型は感染力がA型ほど強くなく、ワクチンもよく効果を発揮するので目立ちません。

じつは、このインフルエンザB型は、ウイルス性胃腸炎が体表的な症状としてあるのです。

インフルエンザは感染力が強いので、ウイルスが体内に入るとすぐに粘膜の内部に入り込んでしまいます。

ですから、風邪のようにうがいなどではあまり効果がないのです。

粘膜に入ったウイルスは型によってさまざまな動きをします。

それが胃に来るのがインフルエンザのB型と言われています。

インフルエンザのB型はウイルスがやや弱いですが、血流やリンパにのって全身に広がるより前に胃で増殖することが多いと言われています。

それがウイルス性胃腸炎です。

ウイルス性胃腸炎にかかると、胃の内部が腫れて食道弁が壊れて吐きもどしなども起こります。

突然の吐き気や高熱に襲われる場合には、ウイルス性胃腸炎の可能性があります。

[ad#co-1]

インフルエンザによるウイルス性胃腸炎の症状は?

インフルエンザによるウイルス性胃腸炎にかかると嘔吐やめまい、吐き気などの症状が現れます。

とくにひどい時は水を飲んでも吐いてしまうほどの吐き気に襲われます。

これにくわえて、高熱がでることも多く寒気を感じます。

この寒気がさらに胃や腸を収縮させてしまうので、吐き気を増大させることにもなります。

インフルエンザによってウイルス性胃腸炎になるとウイルスが体外に出てしまうまではどうすることもできません。

とくに高熱や全身痛などの合併症がでることも多いので、気を付けたいです。

photo-09

ウイルス性胃腸炎になった時の対処法は?

では、実際にインフルエンザによるウイルス性胃腸炎になった場合、どのように対処すればよいのでしょうか?

いくつかの対処法をご紹介しましょう。

1.吐き気を感じた時には我慢しないこと

2.ゆっくり休むために身体を横たえること

3.少しずつ水を飲むこと

4.便意や尿意も我慢しないですぐにトイレに行くこと

5.脱水症状に注意して、できれば点滴を打ってもらうこと

これらがウイルス性胃腸炎になった場合の対処法です。

インフルエンザによるウイルス性胃腸炎ではなく、ノロウイルスによるウイルス性胃腸炎の場合には、よりひどい症状となります。

実際のケアは同じですが、より感染力も強いので気をつけなくてはいけません。

ウイルス性胃腸炎の下痢

インフルエンザによる胃腸炎にならないために

インフルエンザウイルスとウイルス性胃腸炎にならないためにできることも覚えておきましょう。

1.インフルエンザの予防接種をうけること。

  とくに2度予防接種を受けると90%以上の予防効果があると言われています。

  インフルエンザB型は極めて強力な効果を得られます。

2.睡眠時間をしっかりととって休養すること

3.水分補給を行う事

4.加湿器や空気清浄機などを活用して、ウイルスが生きていきにくい湿度を保つこと

となっています。

意外と簡単なことばかりですが、普段の生活から気を付けることでインフルエンザや胃腸炎を予防することができます。

ぜひ、実践してみてください。

インフルエンザの薬の副作用の吐き気も

ウイルス性胃腸炎による症状をご紹介しましたが、実はインフルエンザで処方される抗インフルエンザ薬でも吐き気や嘔吐といった副作用があります。

薬を服用してから吐き気が出たりした場合は、薬の副作用の可能性もあるので注意が必要です。

他に、腹痛や下痢、吐血、食欲不振などの副作用もありますので、このような症状がある場合には医師に相談してみましょう。

インフルエンザによるウイルス性胃腸炎についてのまとめ

いかがでしたか?

今回はインフルエンザによるウイルス性胃腸炎の症状や原因についてご紹介しました。

インフルエンザのB型がとくにウイルス性胃腸炎をおこしやすいことで知られています。

インフルエンザの症状にくわえて、胃腸炎の症状まで重ねるとかなりつらくなりますね。

とくに嘔吐などが激しいと水分を摂取することさえ難しくなり、脱水症状も心配です。

自分ではどうすることもできないほど水分の摂取が難しい場合には、早めに受診して点滴などの対応をしてもらいましょう。