インフルエンザで37度から熱が下がらないときの注意点は?
冬になると流行するインフルエンザと言えば、高熱が特徴的です。
多くの方がインフルエンザを発症して39度以上の高熱で悩まされるのです。
でも、実はこのような高熱は出ないけれど37度ぐらいの熱が長続きする人もいます。
その場合、高熱ではないから大丈夫と安心してしまうかも知れません。
そんなとき、注意しなくてはいけないことがあるのでしょうか?
今回は、インフルエンザで37度から熱が下がらないときの注意点についてご紹介しようと思います。
インフルエンザで37度から熱が下がらないのは合併症?
インフルエンザといえば、高熱が特徴的ですが抗インフルエンザ薬によって熱は3~5日程で下がるのが一般的です。
けれども、高熱は出ないけれど37度台の熱が長く続いてなかなか下がらないことがあるのです。
そんなときは、合併症の恐れがあります。
インフルエンザで熱が長引く場合に考えられる合併症は幾つかあります。
そのひとつひとつをご紹介していきましょう。
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1.肺炎
インフルエンザでは熱だけでなく、咳や痰がでることがあったり、呼吸が苦しいといった症状がある場合もあります。
そんなときは肺炎を併発している可能性があります。
インフルエンザウイルスが肺に入ってしまい肺炎を起こす場合もありますが、体力を消耗しているところに細菌感染を起こして肺炎になることもあります。
このどちらのばあいも症状が長引くことが特徴といえます。
インフルエンザによる肺炎は、抗インフルエンザ薬と抗生物質により治療します。
原因や症状に応じて点滴などの治療をする場合もあります。
インフルエンザを発症していると体力を消耗しています。
ですから、肺炎が重症化しやすいのです。
2.気管支炎
インフルエンザで37度台の熱が続くだけでなく、激しい咳が続くことがあります。
この場合は、気管支炎を併発している場合もあります。
咳は、出始めはこんこんと乾いたような咳ですがだんだんとゴホゴホと重いものになります。
その後も激しい咳が続く場合には気管支炎の併発を疑います。
気管支炎と肺炎は症状が似ています。
自己判断はむずかしいので、病因ではエックス線検査で見分けることになります。
3.中耳炎
インフルエンザで37度台の熱が続くだけでなく、耳の痛みがあったり、耳から膿がでている場合には中耳炎が併発しているかもしれません。
インフルエンザによってウイルスが鼻の奥から耳に入ることで中耳炎を発症します。
中耳炎で熱が出ることもありこの熱は3日程で治まることがほとんどです。
けれども中耳炎自体が完治するには2,3か月かかることもあります。
インフルエンザが治っていても中耳炎は根気よく治療いなくてはいけないのです。
この3つがインフルエンザで37度台の熱が下がらなくて、考えられる合併症です。
他の症状をよく見て、考えられる合併症があれば、すぐに受診するようにしましょう。
インフルエンザで合併症が考えれるめやすの期間は?
インフルエンザで37度台の熱が下がらなくて、合併症が考えれるのはどのくらいの期間熱が続くときでしょうか?
インフルエンザによる症状には個人差があります。
熱が一般的には3日から5日で下がるのが一般的です。
インフルエンザが完治するのは体内のウイルスがなくなる1週間ほどです。
ですから、インフルエンザが発症してから1週間以上たっても37度台の熱が下がらない場合には、合併症が疑われます。
インフルエンザは、体内のインフルエンザウイルスが排出されることで自然に治るものです。
けれども、合併症になった場合にはほかの治療法が必要となりますのでしっかりと受診するようにしましょう。
合併症は重い症状となることもあるので、少しでも変化を感じ場合には直ぐに医療機関へ行きましょう。
大人が気を付けるべき合併症は肺炎
インフルエンザで合併症になりがちなのは、子供と考える方が多いかもしれません。
けれども、実はインフルエンザの合併症は肺炎や気管支炎が多く、大人やとくに高齢者が発症しているのが肺炎なのです。
肺炎はインフルエンザウイルスによる肺炎と、細菌感染による細菌性肺炎があります。
インフルエンザ肺炎は、4,5日過ぎても高熱やせきが続いて呼吸困難などが見られます。
細菌の二次感染を伴う肺炎は熱が下がって症状がよくなったと思った時に、再度へ発熱や悪寒、呼吸困難などの症状が見られます。
このように肺炎といえ高熱がつづく場合と一度解熱して再度症状が悪化するばあいとどちらも注意が必要になります。
インフルエンザで37度から熱が下がらないときの注意点についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、インフルエンザで37度台の熱が下がらない時の注意点についてご紹介しました。
インフルエンザでは熱がでるのが一般的ですが、熱が続く場合には合併症が考えられます。
このようにインフルエンザでは合併症がおこる可能性もあるので注意が必要です。
今回ご紹介したような合併症の症状をしっかり把握して、手遅れにならないように気になることがあれば早めに受診しましょう。