インフルエンザの予防除菌にエタノール消毒は効かない?効果的な濃度は?

インフルエンザ予防にはエタノールが効果的って本当?

インフルエンザが流行する冬。

インフルエンザの予防接種を受けたり、手洗いうがいを習慣として、マスクも着用するなど、できることは何でも取りいれているという方も多いと思います。

インフルエンザは感染すると急な高熱や筋肉痛、倦怠感などのつらい症状を伴いますし、完治するまでに1週間から10日ほどかかると言われています。

ですから、できればインフルエンザには感染したくないですよね。

そんなインフルエンザ予防にエタノールが効果的ということを聞いたことがありますか?

今回は、気になるインフルエンザ予防とエタノールの関係についてご紹介しようと思います。

インフルエンザ予防とエタノールの関係

エタノールってご存知ですか?

エタノールは簡単にいうとアルコールの事。

つまり、エタノールを使うことでアルコール消毒するという事なのです。

インフルエンザ予防にアルコール消毒が効果的な理由。

まずは、インフルエンザウイルスについて少し説明していきましょう。

インフルエンザウイルスは、エンベロープと呼ばれる脂質性の膜で覆われています。

このエンベロープは突起状になっているのでこれが粘膜に刺さることで感染していくと考えられています。

このエンベローペですが脂質性のため水には溶けにくいのですが油には溶けやすい性質があります。

ですから、アルコールによっても溶かすことができるのです。

エタノールなどのアルコールに触れるとエンベロープは溶けてしまいます。

すると突起状の部分がなくなってしまうのでウイルスが感染できなくなります。

ウイルスが感染できなくなったということは、増殖しないということです。

このようにアルコール消毒することでインフルエンザ予防ができると言われているのです。

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効果的なインフルエンザ予防のアルコール消毒

では、どのようにエタノールを使ってアルコール消毒をすればよいのでしょうか?

インフルエンザ予防に効果的なアルコール濃度は70%と言われています。

アルコール消毒はアルコールを手に吹きかければよいというわけではありません。

よく浸透させることがとても大切なのです。

でも、アルコール成分が100%の場合には直ぐに空気中に蒸発してしまうので効果を発揮することができません。

ですから、蒸発とインフルエンザ予防のバランスを追求した結果が70%なのです。

そして、アルコールはインフルエンザウイルスに効果がありますが、だからといって手の汚れに効果があるわけではありません。

汚れている手にアルコール消毒しても汚れが邪魔をしてアルコールがウイルスまで届かないことがあるので、きちんと手を洗ってから使用する様にしましょう。

そして、手のひらや指の間、手首まで刷り込むようにすると効果があります。

吹き付けるだけではなくしっかりと刷り込むようにしましょう。

また、手が濡れていると濃度が下がってしまうのでしっかり拭いてから消毒しましょう。

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インフルエンザ予防だけでなく使えるエタノール

エタノールを精製水で薄めることで70%のアルコール消毒液を作ることができます。

そして、このアルコール消毒液はインフルエンザ予防以外にも使い道があります。

アルコール消毒は手の表面の油脂まで流してしまうので手が荒れやすいので気をつけなくてはいけません。

とくに、女性やちいさなお子さんは手を洗った後にアルコール消毒をして手のケアも行うようにしましょう。

インフルエンザが流行るのは冬ですね。

手が荒れやすい時期なので頻繁にアルコール消毒をするとあかぎれなどにもなる可能性があります。

ほかに、家具などの消毒にも使用することがあります。

ニスやワックスも脂溶性で塗装が剥げてしまう事があるのでしっかり確認してから使うようにしましょう。

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インフルエンザ完治後の消毒は?

インフルエンザが完治したあとは、家の中などを消毒してすっきりさせなくてはいけません。

インフルエンザウイルスは空気感染はしません。

けれども、窓を開けて空気をいれかえることをオススメします。

またシーツなどのリネン類を洗濯するようにしましょう。

感染者が寝ていた布団は半日すればウイルスは死滅しますが、シーツなどは洗濯機で洗濯してしまいましょう。

布団には湿気が溜まっていますので天日干しにすると良いでしょう。

また、部屋の中で触った場所や家具などはアルコール消毒をしておきましょう。

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咳やくしゃみによって飛沫する感染するウイルスは時間が経つと感染力が弱まります。

付着した場所によっては生存期間が多少違いますが、衣類の場合には2~8時間、ガラスのような場所は48時間生存するといわれています。

インフルエンザ予防とエタノールの関係についてのまとめ

いかがでしたか?

今回は、インフルエンザ予防のためにエタノールがよいといわれています。

エタノールとはつまりアルコールの事。

アルコール消毒をすることで、インフルエンザ予防に効果があるという事なのです。

ですから、普段の手洗いに加えてアルコール消毒をすることで手についているウイルスを溶かすことができますのでぜひ活用するようにしましょう。