インフルエンザで味覚障害が起こることってあるの?対処法は?
冬になると流行するインフルエンザ。
インフルエンザは、突然の高熱や筋肉痛、関節痛などの症状がありますね。
ほかにもさまざまな症状に悩まされることになります。
インフルエンザで高熱の症状があって、治って食欲が出てやっとご飯が食べられる食べた見たら味がしない。
美味しいと感じない。
そんなことが起こることがあります。
味覚障害です。
今回は、そんな気になるインフルエンザによる味覚障害の症状や対処法についてご紹介しようと思います。
味覚ってどのように感じるの?
インフルエンザで味覚障害が起こるという事で、先ずは味覚を感じる仕組みからご紹介します。
私たちは舌で味を感じます。
舌の表面の大部分は、何千もの小さな細胞で覆われています。
この細胞は線毛をもった数種類の味覚受容体があるのです。
味覚受容体には、甘味、塩味、酸味、苦味、旨みを感じることができます。
さらに鼻では臭いを感じておいしさを感じることができます。
味覚や臭覚で感じたものが脳へと送られて、脳でいっしょになり風味として認識するのです。
なぜインフルエンザで味覚障害が起こるのか?
では、どうしてインフルエンザで味覚障害が起こることがあるのでしょうか?
ひとつめの原因は、嗅覚が損なわれることです。
上でご紹介したように、私たちが味を感じる際にたいせつなのは味覚だけでなく嗅覚もとても大切です。
インフルエンザによって味覚障害になる原因としては、味覚ではなくて嗅覚がインフルエンザウイルスによって一時的に損なわれることと考えられます。
インフルエンザは発症してから数日~数週間、においや味が分からなくなることがあると言われます。
この味覚障害は一過性のものです。
けれども、ごくまれに嗅覚や味覚を失ったままになってしまう人もいます。
もうひとつ原因として考えられるのが抗インフルエンザ薬の副作用です。
インフルエンザが発症していることがわかると抗インフルエンザ薬が処方されます。
この抗インフルエンザ薬の中でもリレンザは、味覚障害の副作用があると報告されているのです。
とはいえ、日本ではこのような副作用はまだ見つかっていません。
海外でも1パーセント未満の発症となっています。
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インフルエンザで味覚障害になったらどうする?
では、実際にインフルエンザによって味覚障害になったらどのように対処すればよいのでしょうか?
まずは、インフルエンザの症状が治まるのを待つのが一番です。
インフルエンザは、通常は数日で回復します。
インフルエンザ症状が回復しても味覚障害が残っているかを確認してみましょう。
インフルエンザの症状が治っても数日から数週間は味覚障害が回復しない可能性もあります。
もしも、インフルエンザが治っているのに味覚がずっと感じられない場合には、嗅覚の細胞や神経に障害が起こっている可能性がありますので耳鼻咽喉科などを受診しましょう。
抗インフルエンザ薬の副作用が原因である場合には、薬を処方された病院に相談しましょう。
インフルエンザが原因ではなくて、血液中の亜鉛不足が味覚障害の原因となることもあります。
その場合には、亜鉛のサプリメントなどを摂取することで回復することもあります。
インフルエンザの高熱が器官を壊すことがある
インフルエンザでは高熱の症状があります。
私たちは、体温が42度を超えると死の危険があります。
これは、私たちの身体の大部分を構成しているタンパク質が42度を超えると変性して正常に機能しなくなってしまうからです。
インフルエンザでは40度近い高熱がでることがよくあります。
これによってタンパク質で構成させている体の器官が壊れやすい状態と言えます。
このような状態で味覚を感じる器官が壊れてしまうと味覚障害がおこることもあるのです。
とはいえ、この場合には時間が経つと新しい細胞に生まれ変わりますので様子を診ておくとよいでしょう。
亜鉛不足にはサプリメントや食事でプラス
亜鉛不足が原因の味覚障害の場合には、亜鉛を補うサプリメントや食事が大切です。
亜鉛といえば、牡蠣。
牡蠣にはとても多くの亜鉛が含まれることで知られています。
インフルエンザの流行は牡蠣も旬を迎えていますので上手にプラスしていきましょう。
牡蠣は苦手というかたは、赤みの牛肉もおすすめです。
脂肪分がすくない赤みにあわせてビタミンCが豊富な野菜などをあわせて料理するとよいでしょう。
ほかにもナッツ類などには多くの亜鉛が含まれています。
おやつ感覚でナッツを食べて亜鉛を補うのもよいでしょう。
インフルエンザで味覚障害になることがあるのかまとめ
いかがでしたか?
今回はインフルエンザと味覚障害についてご紹介しました。
インフルエンザでは一時的に味覚障害になることがあります。
けれども、インフルエンザの症状が治まれば次第に味覚障害の方も回復するのが一般的です。
それでも、味覚障害だけが長く続くようなら他の病気の可能性もあるので受診するとよいでしょう。