インフルエンザで熱が上がったり下がったりはどうして?
冬に流行するインフルエンザ。
インフルエンザと言えば高熱がでることでも知られています。
インフルエンザには、A型、B型、C型とありますが、インフルエンザA型は感染力が強くて、熱が高いのた特徴。
インフルエンザB型は、A型ほどの感染力はありませんが熱に加えて下痢や腹痛といった症状もあるのが特徴です。
熱がさならないというイメージのインフルエンザですが、ずっと熱が下がらないわけではありません。
実は熱が上がったり下がったりを繰り返すことが多いんです。
では、なぜインフルエンザでは熱が上がったり下がったりするのでしょうか?
今回は、気になるインフルエンザの熱が上がったり下がったりする理由をご紹介しようと思います。
インフルエンザA型は熱が下がらない?
インフルエンザはウイルスに感染してから2,3日の潜伏期間があります。
その後、高熱、倦怠感、筋肉痛、頭痛といった症状があらわれます。
ご存知のように初期症状としては高熱があります。
この高熱がでるのは、インフルエンザウイルスと身体が戦うために必要な事なのです。
高熱という事で38度以上の熱が出ることが多く、これだけ高熱があると体がウイルスと闘うのにちょうど良いのです。
インフルエンザウイルスと体が戦っている時に熱を下げることはできません。
ですから、熱が下がらないのはウイルスと闘っている最中ということです。
体内からインフルエンザウイルスが減っていくと少しずつ熱が下がってきます。
この熱がだんだん下がっている状態が治ってきているということです。
インフルエンザで熱が上がったり下がったりするのはなぜ?
ご紹介したようにインフルエンザA型の場合には、高熱が出て、インフルエンザウイルスと闘ってからだんだんと熱が下がります。
では、熱が上がったり下がったりしているときには、体はどのような状態なのでしょうか?
よくあるのは子供がインフルエンザに感染して昼間はあまり熱が高くないのに、夜になると急に高熱がでる。
これを繰り返すことです。
だいぶ良くなってきたと安心していたら、突然高熱がでるのですから家族は驚くかもしれませんね。
でも、実はインフルエンザの熱は二峰性発熱と呼ばれていて、朝は平熱で半日から1日後にまた発熱することが一般的です。
実はこの理由はわかっていないのですが、とくに小さい子供に多いので子供の免疫機能が未熟なためだと考えられています。
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インフルエンザB型でも熱が下がらなことはある?
インフルエンザA型は、高熱となるイメージがありますが、B型の方はさほど高熱というイメージはありません。
それなのにB型で熱が下がらないことがあるのでしょうか?
インフルエンザB型の場合には、高熱がでることもありますが、それに加えて消化器に症状がでることが多くあります。
とくに下痢が続くことで体力を失ってしまうので、熱がなかなか下がらないこともあるのです。
また、あまり熱が高く出ないことからインフルエンザだと気づかないで対処がおくれることでインフルエンザを長引かせてしまっている可能性もあります。
インフルエンザB型の場合でも二峰性の発熱もありますので熱が下がっても安心せずに様子を診ておきましょう。
インフルエンザで熱が下がらない時はどうしたらいいの?
それでは、インフルエンザでなかなか熱が下がらない時はどのような対処が正しいのでしょうか?
インフルエンザは発熱すると最初は38度以上の高熱になることがほとんどです。
これは、御紹介したように体がウイルスと闘っている証拠ですので、無理に熱を下げる必要はありません。
そこで、熱をもっている身体を冷すことが効果的です。
冷す場合には、頭や首、脇の下などの大きな血管がある部分を冷すといいでしょう。
保冷剤などをタオルでまいて当てると効果的です。
また、高熱が出ている時にはしっかりと水分補給をすることも大切です。
身体が動く場合には、濡れたタオルで体と拭いたり、こまめに着替えをするとよいでしょう。
熱が五日以上下がらない時には、合併症の可能性もあるので一度病院を受診すると良いでしょう。
また、38度以上の高熱でぐったりしている場合には、体力を奪われているので医師に相談して解熱剤を使用することもあります。
ほかにもいつもと違う症状が見られるようなときや気になる行動があるときには医師に相談するとよいでしょう。
インフルエンザに高熱はつきものですが、やはり長く続く場合にはほかの病気も考えられますので早めの対処が必要となります。
インフルエンザで熱が上がったり下がったりする理由のまとめ
いかがでしたか?
今回は、インフルエンザで熱が上がったり下がったりする理由をご紹介しました。
インフルエンザの熱の特徴が二峰性発熱ということを知っていれば、一度熱が下がっても安心してはいけないということがわかりますね。
インフルエンザの特徴でもある高熱ですが、ウイルスと闘っている証拠でもありますので、様子をみて適切な対処ができるようにしておきましょう。