
インフルエンザの咳は治りかけでも感染の可能性があるの?
冬になると流行するインフルエンザ。
インフルエンザの初期症状といえば、急な高熱や筋肉痛や関節痛などがあります。
そして、しばらくすると鼻水や咳といった症状が現れる人も少なくありません。
そんなインフルエンザによる咳症状。
熱は下がっても咳だけが長引いてしまう人も少なくありません。
平熱に戻って、体力も戻ってきているのに咳だけがとまらない。
そんなときは、学校や会社に行っていいものか悩む方もいるでしょう。
そして、治りかけの咳でも感染の可能性があるのかも気になるところです。
そこで、今回なインフルエンザの咳は治りかけでも感染の可能性があるのかということをご紹介しようと思います。
インフルエンザの治りかけの咳でも感染するのか?
インフルエンザに感染して高熱が出ると病院で検査をして、抗インフルエンザ薬を処方してもらいます。
発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用することで、症状を悪化させることなく対処することができます。
発症してから3,4日もすればインフルエンザによる熱は治り平熱になる人が多いでしょう。
実際に厚生労働省や学校保健法では「インフルエンザは発症した後5日間を経過し、かつ解熱後2日まで」は自宅で安静にすることが決められています。
このように、熱が下がっても治りかけの状態なので、2日間はまだ感染の危険性があるというわけです。
もちろん、インフルエンザの治りかけや治った後に咳が続くということはよくあることです。
この状態でも感染力はまだあるので学校や会社に行くのは避けた方がよいでしょう。
インフルエンザの治りかけに咳が続くのはなぜ?
では、なぜインフルエンザの治りかけでも咳が続くことがあるのでしょうか?
咳がでるのは、鼻や口から入ってきた異物やウイルスや細菌などを体の外に取り除くためにでる体の反応です。
ウイルスや細菌が体内にはいらない様に、痰で絡ませて咳としてウイルスなどの異物を体外に出す働きもあります。
ですから、インフルエンザの治りかけに咳がでるのはウイルスが体内にまだ潜伏しているときやウイルスは潜伏していないけれど喉や鼻の粘膜に傷としてウイルスの痕跡が残っているので咳がでてしまう事が考えられます。
治りかけの咳にウイルスが潜伏している可能性は十分にあるということです。
ですから他の人にうつしてしまう可能性があるということです。
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治りかけの咳でも飛沫感染する可能性がある
インフルエンザに感染して熱が下がっても治りかけの状態で咳が続くことがあります。
体内に潜んでいるインフルエンザウイルスを体外に咳で吐きだしている可能性があります。
ですから、熱がさがったからといって外出しないようにしましょう。
マスクを着用していれば大丈夫かというとそういうわけでもありません。
食事の時や水分補給の時にはマスクをはずすことになりますし、市販のマスクでは咳を完全にシャットダウンできるわけではありません。
また飛沫感染によって感染させてしまう可能性もあります。
この飛沫感染とは、インフルエンザに感染した人が咳やくしゃみによって、病原体が飛び散って口内や粘膜から体内に入ってしまい感染することをいいます。
咳やくしゃみの病原体は約2m飛ぶといわれていますので、2m位離れていたからといって感染してしまう可能性はあるのです。
ですから、咳が出ている間は外出しない方がいいのです。
いつから外出しても大丈夫?
では、インフルエンザに感染した後はいつから外出してもよいのでしょうか?
インフルエンザで外出できるようになるのは、上記でもご紹介したように「発症後5日が経過している事、かつ解熱後2日が経過していること」が基本です。
けれども、それでも咳が止まっていないなら少し様子を診た方がよいでしょう。
解熱後咳が3週間も止まらないなどという方は、他の病気を併発している可能性があるのでもう一度病院を受診したほうがよいでしょう。
インフルエンザが完全に治っていることを病院で確認して、完治していることが大切です。
ウイルスが潜伏していないことがのどや鼻の粘膜に傷としてウイルスの痕跡が残っているので咳が出てしまっています。
この場合には、マスクを着用して周囲に配慮しながらの外出ならかなわないでしょう。
インフルエンザで3週間以上も咳が止まらない場合には、咳喘息などの可能性があります。
8週間以上空咳が続いている場合や呼吸は苦しくないけれど咳だけ長引いている、咳止めを飲んでも改善されない。
といった場合には咳喘息の可能性がるので注意が必要です。
インフルエンザの治りかけの咳でも感染の可能性についてのまとめ
いかがでしたか?
今回はインフルエンザの治りかけの咳でも感染の可能性があるのかについて、ご紹介しました。
実は、インフルエンザで咳がでるのは体内にあるウイルスを体外に排出しようとしているからなんです。
つまり、まだ体内にインフルエンザウイルスがのこっている可能性があるということです。
ですから、熱が下がって症状が落ちついていても咳がのこっている場合には、できるだけ外出はひかえるようにしましょう。