インフルエンザによる胃痛や下痢、吐き気の原因と対処法

インフルエンザの症状で胃痛ってあるの?対処法は?

インフルエンザと言えば、急な高熱や倦怠感、筋肉痛などの全身症状といった特徴が挙げられます。

冬場に流行するインフルエンザ。

でも、冬に胃痛になってもインフルエンザを疑う人は少ないでしょう。

実際には、インフルエンザで胃痛の症状がでることがあるのでしょうか?

今回は、気になるインフルエンザの症状と胃痛の関係についてご紹介しましょう。

インフルエンザと胃痛の関係

インフルエンザの症状と言えば、高熱や関節の痛みといったイメージがある方が多いでしょう。

これらの症状がでるのは、感染力の強い症状が比較的重いと言われているインフルエンザA型と言われています。

インフルエンザにはA型のほかに、B型やC型があります。

感染力が低くてあまり感染が拡大しないインフルエンザのB型にかかった場合には、全身症状がでないこともあります。

けれども、全身症状の代わりに胃腸に症状が現れることがあるのです。

とはいえ、インフルエンザによる胃痛は食中毒のような下痢や吐き気の症状を伴うため、冬場に流行しやすいノロウイルスなどを疑ってしまうことが多いでしょう。

ただ、インフルエンザが原因の胃痛の場合には、ほかにも高熱やのどの痛み、関節痛などの症状も発症します。

また、まれにですがインフルエンザ治療薬の副作用として内臓症状である胃痛などが現れることもあります。

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インフルエンザB型と胃痛の関係

とくにインフルエンザB型の場合は、ウイルスが胃で増殖するのでウイルス性胃腸炎を起こすことがあります。

そこで胃痛の症状があらわれるのです。

腹痛や下痢などの腸の痛みに加えて、胃痛もあるだけでなく熱や関節痛がでてきます。

これだけの症状が一度にくると症状が重いと言われるインフルエンザA型よりもインフルエンザB型の方がつらいかもしれないのです。

胃痛の症状がある場合には、栄養を摂ろうと無理に食事をせずにスポーツドリンクなどのミネラルを含んだ水を飲んで、しばらくは胃を休めるようにしましょう。

水も飲めない場合には、病院で症状を説明して点滴などの対処をしてもらいましょう。

インフルエンザのB型やA型よりは感染力も低く、拡大もしにくいと言われています。

また、予防接種により9割は防げるということなので流行するまえに予防接種を受けておきましょう。

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インフルエンザによる胃腸炎だとわかったら

冬場の胃腸炎がインフルエンザによるものだとわかったら、しっかりと治療をしましょう。

しっかりと予防していたつもりでもインフルエンザに感染してしまい胃腸炎の症状があったら水分と栄養補給を行うようにしましょう。

下痢の症状がある場合には、体内の栄養素と水分が大量に放出されてしまいますから、脱水症状などで危険になります。

胃腸も弱っている状態ですから、食事の回数を減らしてミネラルを含むスポーツドリンクや栄養素を摂れるものを摂取するようにしましょう。

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気をつけなくてはいけないのは、ウイルス性の胃腸炎の場合には下痢や吐瀉物にウイルスが含まれている事です。

感染者が触れたところを別の人が触れたりするとウイルス感染しますから、台所用の漂白剤を薄めたものでトイレやドアノブなどの殺菌をこまめに行いましょう。

もちろん、吐瀉物に直接触れないようにゴム手袋やマスクをつけて処理をするようにしましょう。

使ったものは塩素系漂白剤で殺菌して処理するようにします。

インフルエンザで胃痛を起こさないための予防策

インフルエンザによる胃痛やウイルス性胃腸炎にかからないためにできる予防策はあるでしょうか?

まずは、インフルエンザ自体を予防することが大切です。

一番の予防法であるインフルエンザ予防接種を受けること。

2度予防接種を受けることで90%以上の予防効果があるとされています。

とくにインフルエンザB型についてはかなり強力な効果があるそうです。

睡眠時間をしっかりととって休養をすることも大切です。

水分補給はこまめに行って、体の中からしっかりと予防もおこないましょう。

ウイルスが生きにくい環境を作るためには加湿器などを活用して適度な湿度を保つようにしましょう。

また、インフルエンザが流行する季節にはできるだけ人混みを避けて、どうしてもいかなくてはいけない場合にはマスクを着用するようにしましょう。

もちろん、普段から手洗いうがいをしっかり行うことも予防になります。

また、栄養バランスのとれた食事を心がけることで免疫力を高めるようにしましょう。

インフルエンザによる胃腸炎と対処法についてのまとめ

いかがでしたか?

今回は、インフルエンザによる胃腸炎とその対処法についてご紹介しました。

インフルエンザといえば、高熱や全身症状がイメージされますが、とくにインフルエンザB型の場合には胃腸炎や胃痛といった症状も見られます。

これは、胃でウイルスが増殖するからです。

胃腸炎になると下痢や嘔吐といった症状も見られます。

これらによって周囲にインフルエンザウイルスを感染させないように、しっかりと処理法も覚えておきましょう。

胃腸炎がある場合には、食事にも気をつけなくてはいけません。

無理に食事をせずに、スポーツドリンクなどで栄養補給を行って様子を診ながら食事を戻していくとよいでしょう。

このようにインフルエンザによる胃腸炎は珍しいことではありません。

事前にそれについて知っているだけで、正しい処理ができるでしょう。