インフルエンザの異常行動の原因、対応はいつまで?子供に後遺症のない対処方法

インフルエンザの異常行動って何が原因なの?どんな症状?

冬はインフルエンザの季節ですね。

インフルエンザに感染すると急な発熱や倦怠感、筋肉痛などの全身症状など辛い症状もあります。

ですから、できればインフルエンザには感染したくないと予防策をしっかりしている方も多いでしょう。

それでも、インフルエンザに感染してしまう可能性があるのです。

さらに、インフルエンザで異常行動をすることがあると聞いたこともあるでしょう。

抗インフルエンザ薬が原因の異常行動などがあります。

今回は、そんな気になるインフルエンザの異常行動について、原因や症状などを御紹介しようと思います。

インフルエンザ時の異常行動ってどんなものがあるの?

インフルエンザにかかると子供が異常行動をするという話がありますが、実際にはどのような行動なのでしょうか?

よく聞かれるのが奇声を発したり、バタバタと暴れ出したり、夜中にわけの分からないことを言ったりすることがあるそうです。

このように普段では考えられない様な行動を取ることがあります。

子供がこのような行動を取ることが多いようで、二十歳未満の人がほとんどと言います。

このような異常行動は現れた場合でも10分程度でお余って、その後は通常通りになると言われています。

また、本人は覚えていないこともあります。

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インフルエンザ時の異常行動の原因は?

では、なぜインフルエンザ時に異常行動を起こすことがあるのでしょうか?

ご存知のように抗インフルエンザ薬であるタミフルやリレンザの副作用として異常行動を起こすことがあるといわれています。

とはいえ、実は抗インフルエンザ薬からの異常行動は科学的には証明されてはいないのです。

ですから、一概に抗インフルエンザ薬が原因とは言い切れません。

では、どのような事が原因として考えられるのでしょうか?

ひとつの可能性として考えられるのは、高熱です。

異常行動をとった人の多くが39度以上の高熱を出していることが分かっています。

これは、高熱が異常行動を起こしているとも考えられるのです。

高熱になると普段より頭の回転が鈍くなります。

ですから、夢を現実と考えてしまい不思議な行動や言動に移ってしまうことがあるのです。

これを家族などが見ると異常行動と考えてしまうことがあります。

このように高熱が原因で異常行動を起こすことを発熱性譫妄と言います。

子供が発症しやすい病気で通常は5分程度で収まることが多いです。

この病気は、高熱で大脳がいつもより高い温度になってしまっていることで、様々な化学物質が排出され神経に及んで幻聴や幻覚が起こるのです。

高熱が原因で異常行動がある場合には、解熱させることが一番の治療法となります。

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インフルエンザ時子供の異常行動が見られたら対処方法は?

インフルエンザ時には、服用する薬とは関係なく、異常行動を起こすこともあります。

ですから、子供がインフルエンザにかかった時に異常行動から守ってあげなくてはいけません。

そこで大切なことをご紹介しておきましょう。

インフルエンザにかかったら最低でも2日間は子供が一人にならないように見守りましょう。

そして、子供の寝室が2階以上にある場合には、ベランダ等に簡単に出られないようにしっかりと戸締りをしておきましょう。

さらに異常行動で走り回った時にけがをするようなものは片付けておくこと。

家の中の階段は一人で登らないように対策を立てておくことなどが必要です。

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インフルエンザの異常行動はタミフルばかりが原因ではありません

インフルエンザ時に異常行動を起こすのはタミフルが原因と考える人も多いでしょう。

けれども、厚生労働省では次のような発表をしています。

タミフルと異常行動の因果関係については、疫学調査の解析結果のみから明確な結論を出すことは困難であると判断された。

タミフルの服用の有無にかかわらず、異常行動はインフルエンザ自体に伴って発現することがある。

平成19年3月の予防的な安全対策以降、タミフルの副作用報告において10代の転落や飛び降りによる死亡等の重篤な事例が報告されていない。

としています。

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つまり、インフルエンザの異常行動はタミフルが原因であるとは限らないのです。

ですから、とくにお子さんがインフルエンザに感染した場合には、できるだけ様子を診てあげるようにしましょう。

とくに異常行動を起こしやすいのは、男児や睡眠時や寝起き間近、10歳未満の子どもだけでなく高校生も多いといわれています。

気になる症状がある場合には、医師に相談するようにしましょう。

インフルエンザ時の異常行動についてのまとめ

いかがでしたか?
今回は、インフルエンザ時に診られる異常行動の原因や症状などについてご紹介しました。

以前はインフルエンザ時の異常行動は抗インフルエンザ薬が原因と考えられていました。

けれども、抗インフルエンザ薬を服用していなくても異常行動が起こることがあります。

ですから、だれでもインフルエンザ時に異常行動を起こす可能性があることを知って、対処法も知っておきたいですね。