インフルエンザに解熱剤は禁忌?効かない?子供でも使える解熱剤

インフルエンザで使える解熱剤ってあるの?

冬に流行するインフルエンザ。

実は、そのインフルエンザにはA型、B型、C型と種類があります。

インフルエンザはどのタイプでも基本的には突然の高熱の症状があることが多いのですが、とくにA型の場合には38度以上の高熱となることが多いです。

もちろん、普通の風邪でも熱がでることがあります。

そんな時は解熱剤を使用する方も多いでしょう。

では、インフルエンザの時にも解熱剤を使用してもよいのでしょうか?

今回は、そんな気になるインフルエンザと解熱剤の関係や使える解熱剤についてご紹介しようと思います。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

どうしてインフルエンザでは発熱があるの?

インフルエンザになると一般的に発熱といった症状があります。

インフルエンザウイルスが体内に入ってしまうと体を守ろうとします。

そして免疫活性食細胞がウイルスを撃退しようとがんばります。

そこで生成される物質が内因性発熱物質ともよばれています。

この物質が脳に情報を与えることで、体温をあげるように指令をだすのです。

それがインフルエンザの発熱というわけです。

発熱で体内温度が上がります。

それは、ウイルスを撃退するにはとても良い環境といえます。

実はウイルスは低温で繁殖しやすいので、熱によって体内が高温になるとウイルスの増殖を抑制してくれます。

体温が上がっていると免疫機能も高まりますから、ウイルスを退治しやすいということになります。

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インフルエンザの時、解熱剤を使用してもいいの?

インフルエンザで一般的な症状といえば、高熱がでることですね。

そんなインフルエンザでの高熱をさげるために、解熱剤を使用していいのかも気になります。

インフルエンザで高熱がでるのは、体内に侵入してきたウイルスを退治するためです。

ですから、これは自然な体の反応と言えるのです。

ということは、無理に熱をさげてしまうと免疫機能が働かず症状を長引かせてしまう可能性もあります。

そのため、基本的には熱がでていても解熱剤は使用しない方がいいのです。

インフルエンザ 解熱剤

インフルエンザで解熱剤をつかうタイミングは?

それでは、どのタイミングで解熱剤を使えばよいのでしょうか?

インフルエンザでは高熱が出やすいので辛い思いをすることも多いでしょう。

とくに40度以上の熱がでるとつらいのでできれば、解熱剤を使用したいと考えるはずです。

インフルエンザで解熱剤を使用するかどうかを判断するのは、熱が38度から39度前後になって苦痛で眠れない場合には解熱剤を使ってもよいでしょう。

とはいえ、どのタイミングで解熱剤を使うかは医師に相談するとよいでしょう。

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インフルエンザに使ってもよい解熱剤と使えない解熱剤

では、インフルエンザで解熱剤を使用する場合はどれを使えばいいのでしょうか?

インフルエンザは風邪とは違い使える解熱剤が限られています。

とくに子供の場合には、アスピリン系の解熱剤を使うと稀にライ症候群に脂肪沈着を伴う原因不明の急性脳症を引き起こすケースがあると言われています。

インフルエンザの際に使用できる解熱剤のひとつめは、アセトアミノフェン系の解熱剤です。

病院で処方されるものとしては、カロナールや子供用のアルピニー座薬、アンヒバ座薬などです。

とくにカロナールは風邪だけでなく、歯科などでも処方されることが多くご存知の方も多いでしょう。

市販品では大人用のタイレノール、子供用の小児用バファリンはアスピリンが含まれていません。

また、イブプロフェン系の解熱剤もインフルエンザの際に使用できます。

市販品では、イブシリーズがイブプロフェン系になります。

使用してはいけない解熱剤は、アスピリン系です。

市販品では、バファリンAやバファリンプレミアムなどがアスピリン系になります。

インフルエンザは解熱剤の前に抗インフルエンザ薬

インフルエンザで高熱がでると解熱剤と考えてしまいがちですが、まずは病院を受診して抗インフルエンザ薬を処方してもらいましょう。

リレンザやタミフルといった抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑えて、症状を軽くする効果があります。

熱を抑える効果も含まれていますので、解熱剤の前に抗インフルエンザ薬をしっかりと飲むようにしましょう。

また、解熱剤を使用したような症状の場合には医師に相談してみるとよいでしょう。

インフルエンザで使える解熱剤についてのまとめ

いかがでしたか?

今回は、インフルエンザで使える解熱剤についてご紹介しました。

実際にインフルエンザにかかると高熱がでるのでどうしても熱をさげたいと思いますね。

そこで解熱剤の使用を考える方も多いと思いますが、発熱はウイルスを退治するためなのでむやみに熱をさげては逆にインフルエンザを長引かせてしまいます。

ですから、できれば病院で抗インフルエンザ薬を処方してもらいましょう。

抗インフルエンザ薬には解熱作用もありますので問題はありません。

とくに子供の場合にはインフルエンザの際に間違った解熱剤を使用すると脳炎などになる可能性がありますので注意が必要です。

もしも解熱剤の使用を考える際には、ご紹介した安全な解熱剤を使用するか、一度医師に相談してから使用するようにしましょう。