インフルエンザで便秘になることってあるの?対処法は?
冬になると流行するインフルエンザは、高熱や筋肉痛、関節痛などの全身症状が一般的に知られています。
ほかにも、のどの痛みや鼻水、鼻づまりなどもありますがあまり知られていないのが便秘です。
実は、インフルエンザが原因で便秘になることがあるのですが、そんな時の対処法と一緒にご紹介しようと思います。
インフルエンザが原因で便秘になるの?
ご存知のようにインフルエンザの特徴的な症状と言えば突然の38度以上の高熱や筋肉痛、倦怠感などの全身症状です。
でも、あまり知られていませんがインフルエンザで便秘の症状に悩まされている人も意外と少なくありません。
便秘とインフルエンザ、一見関係なさそうなのですがなぜインフルエンザで便秘になることがあるのでしょうか?
その原因をご紹介しましょう。
1.高熱による脱水症状が原因
インフルエンザの主な症状の一つがご紹介したように38度以上の高熱があります。
高熱によって意識が朦朧とすることがあったり、頭痛や関節痛が現れる場合もあります。
発熱によって汗をかいていると水分が必要です。
でも、水分摂取量が減ると便から過剰に水分を取り込んで補おうとします。
そして、水分を失った便は硬くなって出にくくなり便秘となってしまうのです。
2.胃腸の働きが弱ることが原因
インフルエンザに感染すると、食欲が落ちて、胃腸の働きも弱まります。
食事量が減るということは、腸内に蓄積されている便の量が少なくなります。
そのうえ、胃腸の働きが弱まることで便を排出しずらくなって便秘になってしまうのです。
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インフルエンザによる便秘はどのように解消する?
それでは、インフルエンザによって便秘になってしまったらどのように解消することができるのでしょうか?
まずは、食物繊維を摂取して便秘解消しましょう。
インフルエンザにかかった後は、脱水状態になっているので便が硬い状態です。
硬くなってしまった便を軟らかくすることで便秘を解消します。
そこで、排便を助けてくれる成分が水溶性食物繊維がいいのです。
食物繊維には実は水溶性と非水溶性があります。
水溶性食物繊維は水分の保持能力が高いので便を軟らかくする働きがあります。
水溶性食物繊維を多く含む食材としてはりんごなどの果物やキャベツ、根菜類、海藻類、大豆などに多く含まれています。
けれども、インフルエンザで高熱があって食欲がない時には、固形物を食べずに白湯や温めたスポーツドリンクなどをこまめに摂取するとよいでしょう。
脱水症状にならないように気を付けて、食欲が戻ってきたらすこしずつ食事をするようにしましょう。
便秘薬を使用することもオススメです。
インフルエンザを発症すると処方される薬は、タミフルやイナビルといった抗インフルエンザ薬です。
これらの抗インフルエンザ薬と便秘薬をいっしょに服用してもとくに問題はないとされています。
ですから、便秘がひどいときには便秘薬を使ってもよいでしょう。
けれども、便秘薬は日常的に使うと依存してしまって、便秘薬を飲まなくては排便できなくなるので気を付けましょう。
インフルエンザの便秘予防は?
それでは、インフルエンザによって便秘にならないようにどのように予防することができるのでしょうか?
インフルエンザになったときだけでなく、便秘でなやむ人は少なくありません。
便秘を予防するには食物繊維を摂取することと水分を多めに摂ることがオススメです。
腸の働きは、消化されにくい食物繊維などが腸の中に残っていると、大腸粘膜を刺激して活発に動くのです。
ですから、海藻やごぼう、キノコなどの食物繊維の豊富な食物を食べることで腸の運動が促されます。
すると、排便活動も活発になります。
さらに、たっぷりと水分を摂取することで便が柔らかくなります。
起きてすぐに水や牛乳をのむことも便秘予防におすすめです。
ほかにも、慢性的な便秘を予防する方法があります。
普段から便秘になりやすい人は、インフルエンザが原因で便秘になることもあります。
慢性的な便秘という方は、普段の食事は食物繊維の多い食材をたっぷり取りいれることや、適度な運動をすることなどを心がけましょう。
インフルエンザで便秘になる?対処法まとめ
いかがでしたか?
今回は、インフルエンザで便秘になることやその時の対処法についてご紹介しました。
インフルエンザと便秘って関係がなさそうな気がしますよね。
でも、実はインフルエンザによって胃腸の働きが弱ってしまったり、水分が不足することで便秘になることがあるのです。
ですから、インフルエンザにかかった時には、水分をしっかりと摂取することや食物繊維を摂ることも大切です。
普段から食物繊維を充分に摂ることを心がける事でインフルエンザの際にも便秘を予防することができるでしょう。
とくにインフルエンザが流行する冬は乾燥しがちですから、体の中からしっかりと潤わせるようにしましょう。