
インフルエンザの時に風邪薬を飲むのは有効なの?
寒い時期になるとインフルエンザが流行します。
12月頃から高熱や筋肉痛、関節痛などの症状が出てインフルエンザ感染が疑われる場合には早めに医療機関を受診するようにしましょう。
でも、なかなか病院に行けなかったり、風邪と思って風邪薬を飲んで寝ていたら治ってしまったという話を聞いたことがあります。
本当にインフルエンザの時に風邪薬を飲むことは有効なのでしょうか?
今回は、インフルエンザの時に風邪薬を飲むことは有効なのか、その効果などを御紹介しましょう。
インフルエンザの症状を和らげる風邪薬
インフルエンザの時に風邪薬を飲むことでどのような効果があるのでしょうか?
インフルエンザの時に風邪薬を服用すると症状を和らげることができます。
もともと風邪薬には、風邪を治すのではなくて風邪の諸症状を和らげることが目的とされています。
医療機関で処方される薬もウイルス性の風邪に直接効くわけではありません。
風邪自体を治すのは私たちが持っている体内にもっている免疫力です。
ですから、風邪薬は高熱や鼻炎、咳などの症状を軽減してくれます。
身体を休めるために飲むものと考えるとよいでしょう。
免疫力を発揮するためには、栄養や水分、休養をしっかりとることなのです。
ですから風邪薬ではつらい症状を抑えて、十分な休養を取ることでインフルエンザにも効果があるといえます。
インフルエンザに感染したら風邪薬を飲む前に医療機関へ
インフルエンザには、風邪薬を飲むことで症状を和らげることができることがわかりました。
とはいえ、インフルエンザは肺炎や脳症などの重い合併症を起こす可能性もあります。
ですから、自己判断で風邪薬を飲んだりするまえにできるだけはやく医療機関へ行くようにしましょう。
[ad#co-1]
インフルエンザで風邪薬を飲むときに注意することは?
インフルエンザのような症状があるときに風邪薬を飲むときには注意しなくてはいけないことがあります。
寒気がしている段階で熱が上がりきる前に解熱剤の入った風邪薬を飲むことは注意が必要です。
なぜなら、そこで風邪薬を飲むことで免疫の力を妨げてしまうのです。
インフルエンザに限らずに風邪を引いた時でも、症状が重くて意識が朦朧としている時などに風邪薬を使うようにしましょう。
インフルエンザの予防接種後に副作用として頭痛や微熱などの症状が出ることがあります。
このような症状がつらい時には、風邪薬で症状をやわらげることも可能です。
インフルエンザの時に使える風邪薬は?
それでは、インフルエンザで辛い時に使える風邪薬はあるのでしょうか?
インフルエンザの高熱を下げるために解熱剤が入っている風邪薬を飲むことはできます。
ただ、含まれている成分によってインフルエンザの時には服用できないものがありますの注意しましょう。
次の成分が含まれている風邪薬は使わないようにしましょう。
1.アスピリン
2.ボルタレン
3.ブレシン
4.ポンタール
5.イブプロフェン
6.ロキソニン
などです。
反対にインフルエンザでも使える成分は、アセトアミノフェンです。
アセトアミノフェンは、カロナールという名前で処方されています。
他の成分に比べて効果は弱いのですが身体への影響が少ないので安全です。
市販薬では、成人用にはタイレノール、子供用には小児用バファリンがアセトアミノフェン単一処方なのでおすすめとなります。
子供や高齢者が風邪薬を使用するときの注意点は?
インフルエンザの症状を和らげる効果のある風邪薬。
けれども、市販薬の中には解熱剤が含まれているものが多いです。
この解熱剤によって脳症を引き起こす可能性があります。
とくに子供や高齢者、心臓病や糖尿病などの持病を持っている方も注意が必要です。
市販の風邪薬や解熱剤を使う際には医師や薬剤師に相談してからにしましょう。
インフルエンザに効果的な漢方薬はあるの?
インフルエンザといえば、抗インフルエンザ薬ですが漢方薬などで治せないか気になっている方も多いでしょう。
そこで今、インフルエンザに有効な漢方薬が注目されています。
それが、麻黄湯です。
インフルエンザの治療薬としては、タミフルと同等の効果があると国からも認められています。
漢方薬は体質や症状によって、処方される種類がちがいます。
市販の漢方薬は作っている会社によっても成分が異なるので薬剤師に相談してから購入するようにしましょう。
インフルエンザに効果のある風邪薬についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、インフルエンザに効果がある風邪薬についてご紹介しました。
インフルエンザの症状が出始めたら、できるだけ早めに医療機関を受診するのが基本です。
けれども、なかなか病院に行けない場合などには、風邪薬で症状を和らげることができます。
とはいえ、市販の風邪薬には解熱剤も含まれています。
この解熱剤にはインフルエンザの時に使用できない成分が含まれているものもありますので注意が必要です。
インフルエンザでも使える成分を知って、しっかりと確認してから服用するようにしましょう。
また、わからないことは医師や薬剤師に相談するようにしましょう。