インフルエンザの熱が下がった後は完治の検査が必要なのか?
冬になると流行するインフルエンザ。
インフルエンザといえば、突然の高熱や筋肉痛や全身の倦怠感などのつらい症状があります。
インフルエンザと思われる症状がある場合には、病院で検査を受けます。
そして、インフルエンザとわかれば抗インフルエンザ薬が処方されますので、それを飲んで安静に過ごすことになります。
では、インフルエンザで熱が下がって、インフルエンザが完治したかどうかはどのようにわかるのでしょうか?
インフルエンザを確定する検査と同様に、完治の検査を受ける必要はあるのでしょうか?
今回は、気になるインフルエンザで熱が下がったあとの事をご紹介しようと思います。
インフルエンザで熱が下がったら再検査を受けた方がいいの?
インフルエンザの熱や咳などの症状が治まっていたら、完治と考える方も少なくないでしょう。
でも、本当にインフルエンザが完治したかどうか気になる人も少なくありません。
熱は下がっているので早く学校や会社に行きたいと考える人もいます。
けれども、ウイルスは目に見えるものではないので、本当に体内からウイルスが排除されたかどうかは確認できません。
ということは、まだ完治していないバイには他人にうつしてしまうこともあるのです。
再度検査を受けてインフルエンザウイルスが体内にあるかどうか調べたいと思いますね。
でも、実は再度検査を受けてインフルエンザウイルスを調べることに意味はありません。
というのは、熱が下がっている時点でインフルエンザの量は少なくなっているのです。
だから、その量は検査では検出されることはほとんどありません。
インフルエンザの検査は、ある程度のウイルスの量が体内にないと認識できません。
つまり、全くなくなっていなくてもウイルスの量がすくなければわからないということです。
ということで、再度検査を受けるのではなく、一般的にいわれている「インフルエンザが発症してから5日が経っている事、解熱後2日が経っていること」を目安にするとよいでしょう。
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インフルエンザで熱が下がっても症状が残るのはどうして?
インフルエンザの特徴と言えば、高熱。
この高熱は下がったけれど、他の症状が続くことがあります。
普通の風邪とインフルエンザの違いといったら、やはり高熱が出る事でしょう。
けれども、インフルエンザの予防接種を受けている場合などには、熱が十分に上がりきらないうちに熱が治まるので、インフルエンザウイルスを退治しきれていないことがあります。
この場合には、熱が下がった後も症状が続くことがあるのです。
体はウイルスを退治しようとするときに、プロスタグランジンという物質を分泌します。
プロスタグランジンは頭痛や関節痛などの症状も引き起こしてしまう物質なのです。
ですから、熱が下がっていても体内にウイルスがのこっていれば、プロスタグランジンによって頭痛や関節痛が起こるのです。
インフルエンザウイルスは撃退できても、別の型のインフルエンザが流行しているとそのウイルスに感染して症状がでている可能性もあります。
どちらの場合でも、熱が下がった時にも症状が出ている場合は、インフルエンザがまだ完治していない状態になります。
インフルエンザの熱が下がっても頭痛がひどいことはあるの?
インフルエンザの熱は下がったのに、頭痛がひどいということはありませんか?
インフルエンザの熱が下がってもなかなか頭痛が治らないときには、病院を受診しましょう。
インフルエンザに感染している時に鎮痛剤を自己判断でのむことは危険です。
実はインフルエンザ脳症やライ症候群といった合併症は鎮痛剤と関係があります。
インフルエンザでも飲んで大丈夫な鎮痛剤もありますので、医師に相談するのが一番です。
インフルエンザによる合併症は重症化すると死の危険もありますので、軽く考えないようにしましょう。
インフルエンザっぽいけど1晩で熱がさがったら?
インフルエンザの症状を疑ったけれど、一晩で熱が下がってしまうことがあります。
こんな時は検査をしなくてもよいのでしょうか?
実はインフルエンザの検査は、鼻の粘液の中にどのくらいのウイルスがいるかを検出します。
ですから、熱が無くても関係ありません。
ウイルスの寿命は1週間程度で、インフルエンザで一晩で熱が下がったとしてもウイルスは体内に残っている状態です。
ですから、しっかりと検査を受けてインフルエンザを確定してもらった方がよいでしょう。
インフルエンザの本人は熱が無くて調子がよくても、周りには感染させてしまう可能性がのこっています。
しっかりとほかの症状も改善されてから、学校や会社には行くようにしましょう。
インフルエンザの熱が下がった後の検査についてのまとめ
いかがでしたか?
インフルエンザの熱が下がって、完治したかどうかを調べたい人もいると思います。
でも、検査はあまり必要のないものとなります。
熱が完全に下がりきっている事、他の症状も収まっている事が大切になります。
熱が下がった後も他の症状が長引くようなら、再度受診するようにしましょう。