新生児でもインフルエンザに感染することはあるの?対処法は?
赤ちゃんがいるご家庭では、インフルエンザの季節になるととても心配になるでしょう。
もちろん、子供も大人もインフルエンザには感染したくないのは当たり前。
でも、とくに産まれたばかりの新生児がいる場合には、インフルエンザに感染しないように気を遣うでしょう。
では、新生児でもインフルエンザに感染する可能性はあるのでしょうか?
もしも、インフルエンザに感染した場合にはどのように対処すればよいのでしょうか?
今回は、そんな気になる新生児のインフルエンザについてご紹介しようと思います。
新生児で母乳に免疫がある時期でもインフルエンザに感染するのか?
一般的に母乳で育っている場合には、母乳にお母さんの免疫があるので病気にならないと言われていますよね。
では、インフルエンザも新生児の間は感染することはないのでしょうか?
実は、母乳から免疫を貰っている赤ちゃんは病気になりにくいとは言われていてもインフルエンザに感染する可能性はあります。
月齢が低い赤ちゃんがインフルエンザが流行する時期に高熱を出した場合には、インフルエンザも疑われます。
ですから、早めに小児科や救急病院を受診するとよいでしょう。
インフルエンザの抗体は、長い間持続しません。
ですから、インフルエンザの予防接種も毎年受けますね。
ですから、お母さんがインフルエンザにかかったことがあっても母乳ではカバーできないのです。
もちろん、新生児の場合は外出することも少ないと思うので、家族がしっかりとインフルエンザ予防をすることで感染を避けることができるでしょう。
赤ちゃんでもインフルエンザの予防接種は可能なの?
それでは、赤ちゃんがインフルエンザに感染しないように予防接種を受けることはできるのでしょうか?
厚生労働省では、1歳未満の赤ちゃんへのインフルエンザ予防接種は奨励していません。
なぜなら、インフルエンザワクチンが赤ちゃんに効果があるかどうかはしっかりと確認がとれていないからです。
また、母乳を与えているママがインフルエンザ予防接種を受けることで母乳を通して赤ちゃんへの免疫獲得も期待できるからです。
もちろん、授乳中のままでもインフルエンザの予防接種を受けることは安全性で問題はありません。
ですから、赤ちゃんのインフルエンザ予防のためにはママがインフルエンザの予防接種をうけるとよいでしょう。
ただ、持病がある赤ちゃんの場合には、インフルエンザに感染すると重症化する可能性が高いです。
ですから、卵アレルギーがないとわかっている場合には、生後6か月以上の赤ちゃんがインフルエンザ予防接種を受けることもあります。
これは、かかりつけの小児科に相談するとよいでしょう。
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赤ちゃんのインフルエンザ感染と重症化例
新生児や乳幼児、またお年寄りはとくにインフルエンザに感染すると重症化しやすいと言われています。
実際に赤ちゃんに起こりやすいインフルエンザの合併症についてもご紹介しておきましょう。
インフルエンザ脳症
ひとつめはインフルエンザ脳症です。
これは、インフルエンザによる発熱から24時間から48時間以内に嘔吐や異常行動、意識障害などの症状が見られます。
インフルエンザ脳症は脳に後遺症がのこる可能性もあるので十分な注意が必要です。
中耳炎
ふたつめは中耳炎です。
赤ちゃんは高熱を出すと中耳炎になりやすいといわれています。
これは、インフルエンザに限ったことではありません。
中耳炎になると耳が痛くてねずらいのでぐずることも多くなります。
赤ちゃんが寝てもすぐに起きてしまう場合や、突然泣き止まなくなったり、機嫌が悪く耳を触るようなら中耳炎の可能性があります。
この場合には、耳鼻科で診断をうけましょう。
熱性けいれん
みっつめは、熱性けいれんです。
インフルエンザのように突然の高熱によって熱性けいれんが起こることはよくあります。
始めてだと驚いて慌ててしまうママも多いでしょう。
熱性けいれんは、通常は数分程度で収まることがほとんどです。
5分以上続く場合や何度もくりかえしたり、意識が戻らない場合には救急車を呼びましょう。
他には、肺炎や気管支炎などの合併症もありますので十分に赤ちゃんの様子を観察しましょう。
新生児のインフルエンザの対処法は?
新生児の赤ちゃんが夜中に急に38度以上の熱を出した場合には、すぐに救急病院を受診しましょう。
その時に赤ちゃんの月齢をしっかりと伝えることが大切です。
場合によっては、入院することもありますので受診の際には母子手帳や保険証、おむつや着替えなども持っていくとよいでしょう。
新生児でもインフルエンザに感染する可能性についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、新生児でもインフルエンザに感染することがあるのか、また対処法についてご紹介しました。
新生児の赤ちゃんがインフルエンザに感染しないようにするには家族がインフルエンザに感染しないことが一番大切です。
とくにお母さんは母乳によってインフルエンザの免疫を赤ちゃんに送ることができますので、かならずインフルエンザの予防接種を受けておきましょう。
また、他の家族も予防接種を受けるほか、予防策を取りいれて感染予防をしていくことが大切です。