インフルエンザ4価ワクチンってなに?副作用はあるの?
インフルエンザが流行する冬。
インフルエンザをできるだけ予防したいとさまざまな予防策をとっている方が多いでしょう。
インフルエンザの予防として一番効果的と言われているインフルエンザ予防接種。
そんなインフルエンザの予防接種ですが、2015年より新しいワクチンが導入されたことをご存知でしょうか?
そのワクチンが4価ワクチンと呼ばれるものです。
今回は、そのインフルエンザ4価ワクチンについて、そして副作用についてご紹介しようと思います。
インフルエンザの4価ワクチンとは?
まず、インフルエンザ4価ワクチンについてご紹介しましょう。
インフルエンザの予防接種は3価ワクチンでした。
3価ワクチンは、インフルエンザB型の抗原であるビクトリア系統か山形系統の1種類しか含まれていませんでした。
けれども、最近では両系統の2種類以上を同時に感染することがあります。
ですから、どちらかしか含まれていない3価ワクチンではインフルエンザ予防接種を受けても効果がないことがあるのです。
そこでインフルエンザA型2種類とB型2種類を含む4価ワクチンが推奨されるようになったのです。
アメリカでは2013年からこの4価ワクチンを使用していて、効果も認められています。
日本では、2015年からこの4価ワクチンを実施するようになりました。
4価ワクチンを導入したことによって、日本では今までよりもインフルエンザの感染予防効果や重症化予防効果が上がると考えられています。
いままでのインフルエンザワクチンは?
では、いままでのインフルエンザワクチンとどこが違うのでしょうか?
インフルエンザの流行と言えば11月下旬から始まってピークが12月から2月ごろですね。
インフルエンザワクチンの接種は11月末までに済ませておくとよいと言われています。
このインフルエンザワクチンを接種することで完全にインフルエンザ感染しないというわけではありません。
とはいえ、インフルエンザに感染しても重症化を防ぐことができますし、流行拡大を予防する効果もあるのです。
とくに子供のインフルエンザ脳症や成人のウイルス性肺炎、インフルエンザ感染後の肺炎などの発症も予防できるといわれます。
それによりインフルエンザによる死亡率も低下させることができるのです。
日本でこれまで使われいてた3価というワクチンは、インフルエンザA型の2種類とインフルエンザB型の1種類の合計3種類の抗原が含まれていました。
ただ、毎年流行するインフルエンザB型には2種類あって、そのどちらかしか含まれていなかったのです。
どちらが流行するかを予想してインフルエンザワクチンを受けることとなっていました。
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インフルエンザ4価ワクチンの副作用は?
新しいインフルエンザ4価ワクチンが使われるようになって気になるのは副作用です。
4価ワクチンになると、今までの3種類のワクチンよりも抗体が増えているので副作用が起こりやすいと考えられます。
けれども、現在副作用が起こりやすいということは確認できていません。
4価ワクチンの副作用としては従来の3価ワクチンと同じでワクチン接種した部位の皮膚が赤くなったり、腫れたり、熱を持ったりすることや発熱などです。
これは2,3日のうちに改善される軽い副作用です。
もちろん副作用には個人差がありますから、4価ワクチンで意識障害やけいれんなどがおこればすぐに医療機関を受診しなくてはいけません。
インフルエンザ4価ワクチンの価格は?
では、従来の物からインフルエンザ4価ワクチンに変わることで価格にも変化があるのでしょうか?
基本的に従来のインフルエンザ3価ワクチンに比べると含まれる抗原が1種類増えたことで値段も高くなると考えられます。
従来のワクチンは医療機関によって価格も違いますが平均で2500円程度でした。
インフルエンザ4価ワクチンにすることで約1.5倍ほど価格が高くなると考えられています。
ですから3000円~5000円程度という事になります。
ただ、高齢者は自治体によって助成がある場合もありますので、無料や2000円程度となる場合もあります。
インフルエンザ予防接種の価格は医療機関によって違いますので事前に病院に価格を問い合わせてみるとよいでしょう。
価格は従来よりも高くはなりますが、それだけ予防効果も高まりますし、感染拡大効果も高まるというわけですから、インフルエンザ予防にはやはり予防接種を受けておくとよいでしょう。
インフルエンザ4価ワクチンってなに?副作用について
いかがでしたか?
今回は、インフルエンザ4価ワクチンやその副作用についてご紹介しました。
2015年度から新しくなっているインフルエンザ予防接種。
これによってより予防効果が高まっているということは嬉しいことです。
もちろん、予防接種だけで100%予防できるわけではないので、しっかりとほかの予防策も取るようにしましょう。
とはいえ、インフルエンザ予防接種で予防効果が従来より上がることでインフルエンザの感染拡大も防げるので今年の流行は少しは落ち着くといいですね。