インフルエンザを発症しない人から感染する?

インフルエンザに感染しても発症しない人がいるのはなぜ?

毎年冬に大流行するインフルエンザ。

インフルエンザと聞くと高い感染力や発症すると高熱や全身症状が現れることでも知られています。

そんなインフルエンザですが、実は感染していても発症しない人がいます。

今回は、そんなインフルエンザに感染しても発症しない人がいる仕組みについてご紹介しましょう。

インフルエンザに感染しても発症しない人

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インフルエンザには感染しても発症しない人がいます。

一般的にインフルエンザは感染し、インフルエンザ発症前1日から発症後7日後まで感染する可能性があると言われています。

感染して発症する前では1日~3日ほどです。

けれども、感染しても発症しない場合は、不顕性感染と呼ばれます。

インフルエンザが発症するまでの時間は、体内でウイルスが発症する必要数まで増やしているからです。

これが発症する前に体内でインフルエンザウイルスに身体が対処してしまい、症状がでないままインフルエンザが治ってしまうことがあります。

この不顕性感染者となる人の多くが健康的な生活を送っていて、免疫力が高いことや予防接種で事前に免疫力をつけていることもあります。

ですから、体力や免疫力が十分にあることでインフルエンザに感染しても症状が出ないままに、インフルエンザに感染していることに本人は気付かずに治ってしまうということです。

不顕性感染は、インフルエンザの20%~30%と言われています。

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不顕性感染の場合には、他の人へ感染する可能性があるの?

そこで気になるのがこの不顕性感染の場合でも他の人に感染する可能性があるのかという事です。

じつは、本人はインフルエンザの感染に気付かないまま治ってしまいますが、発症していなくても感染する可能性があるのです。

インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。

ウイルスを含んだ咳やくしゃみが空気中に飛散することで感染する飛沫感染

それによって飛んだウイルスに触れた手や指を口や鼻などの粘膜にもって行くことで感染する接触感染です。

とくに飛沫感染で感染することが多く、インフルエンザを発症した後の咳やくしゃみには注意が必要です。

とはいえ、私たちはインフルエンザウイルスが発症する以外でも咳やくしゃみをすることはあります。

鼻がかゆくてくしゃみが出る時もありますし、アレルギーでくしゃみがでることもあります。

もしも、この時不顕性感染で感染している場合にも飛沫感染してしまうことがあるというわけです。

ですから、どんな時にも基本的には手洗いうがいを心がけることが大切と言えるのです。

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インフルエンザ感染を防ぐためにできることは?

それでは、インフルエンザ感染を防ぐためにはどのようなことができるのでしょうか?

インフルエンザ感染を完璧に防ぐことはなかなか難しいですね。

それでも、事前にしっかりと準備をしておくことである程度は防ぐことができるのもインフルエンザです。

たとえば、シーズン前にインフルエンザの予防接種を受けること。

一般的にインフルエンザの予防接種はインフルエンザが流行する前に完了しておく必要がありますので、遅くとも11月末までに接種しておきましょう。

つぎに、シーズン中には手洗いうがいを習慣とすることです。

インフルエンザ感染は、接触感染があります。

これは感染者がウイルスの付着した手で触ったところに触れてしまい、その手で自分の口などを触れることで感染します。

これを防ぐためにはこまめに手洗いうがいを行う事が大切です。

また、日ごろから免疫力を高めるために栄養バランスのとれた食事を心掛け、しっかりと休息を取るなど、毎日の生活にも気を遣うようにしましょう。

とくにストレスをためると免疫力低下の原因ともなりますのであまり神経質にならずにすごせると良いでしょう。

インフルエンザウイルスを不活性化するアルコール消毒

インフルエンザに感染しない為にはアルコール消毒が必要です。

インフルエンザウイルスは、表面にエンベロープという突起状の膜をもっています。

アルコールを使用することでこの膜が溶けて、インフルエンザウイルスが人へ感染する力を失います。

これがインフルエンザウイルスを不活性化させるということです。

ですから、普段から手洗いの後にアルコール消毒をすることでインフルエンザ感染を防ぐこともできます。

このアルコール消毒液ですが、自分でも作ることができます。

用意するものは無水エタノールでドラッグストアなどで購入できます。

これと精製水を7:3で混ぜるだけで70%の濃度のアルコール消毒液となります。

ぜひ、アルコール消毒液を準備してインフルエンザ予防をしましょう。

インフルエンザに感染しても発症しない人がいることについてのまとめ

いかがでしたか?

今回は、インフルエンザに感染しても発症しない人がいることについてご紹介しました。

インフルエンザに感染していても発症しないのは、基本的に免疫力が高くて普段から健康的な生活を送っている人だそうです。

ですから、インフルエンザ感染予防だけでなく発症予防にも毎日の生活を見直して、健康的な生活を心がけることが大切というわけですね。