インフルエンザによるリンパの腫れの原因は?対処法は?
みなさんも風邪などを引くと耳の前後や顎が腫れた経験がある方も少なくないでしょう。
風邪やインフルエンザで病院を受診すると、医師が耳の後ろや顎などに触れて診察することもあります。
これは、リンパの腫れを見ているのです。
このリンパは、体外からの細菌やウイルスなどの異物の侵入に対して戦って侵入を食い止める働きをしています。
リンパが腫れているということは、体の防衛本能が働いているので異物が体内に侵入しているという事になります。
もちろん、インフルエンザでもリンパが腫れることがあります。
そこで今回は、インフルエンザによるリンパの腫れの原因や対処法についてご紹介しましょう。
リンパの腫れの原因は?
実際にウイルスが体内に侵入するとリンパが腫れることがあります。
自分でも耳の前後を触ってみるとゴロゴロとした感じが分かるほど腫れあがります。
このリンパの腫れですが、いくつかの原因があります。
ひとつは、化膿性リンパ節炎によるものです。
これは、リンパの中に細菌が増えてきて起こる症状で、リンパの腫れが大きくなると痛みや発熱も伴います。
さらに悪化すると皮膚の表面まで炎症が起こって、さわると熱を帯びているのがわかります。
これは扁桃腺炎や上気道炎などにより起こります。
もう一つは、ウイルス性リンパ節炎によるものです。
これは、インフルエンザなどのウイルスに感染したときにリンパが腫れることです。
耳の前後や顎、さらには全身のさまざまな場所のリンパが腫れるのが特徴です。
上記の化膿性リンパ節炎に比べると発熱や痛みは小さいので腫れているのがわからない場合もあります。
この腫れはインフルエンザの症状が治まると、腫れも落ち着いてきます。
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そもそもリンパの働きとは?
では、そもそもリンパはどのような働きをするものなのでしょうか?
リンパ系は、リンパ球から成り立っていて、その目的は身体を守って免疫系をケアしています。
病気を引き起こす可能性のある毒素や病原体、細菌やその他の異物を除去するのが仕事なのです。
そして、リンパ節とは豆のような形をしていて首や鎖骨部、腋や脚の付け根などにあります。
これは、0.5~1センチ程度の大きさで腫れていない時はどこにあるかはわかりません。
とくにインフルエンザにかかった後に、耳の側面のリンパ節が腫れていると気づく人は少なくありません。
感染症は腫れのもっとも一般的な原因で風邪やインフルエンザによって免疫系が弱まって自然治癒力が低下ている時に腫れることがあります。
リンパ節が腫れているとどのような症状なのか?
実際にリンパ節が腫れるとどの様な症状なのでしょうか?
まず、首や鎖骨部、わきの下、足の付け根などにしこりを感じることがあります。
リンパ腫である可能性もありますが、風邪やインフルエンザであることが多いでしょう。
リンパ節が腫れると微熱がでます。
さらに寝ている間に汗をかくこともあります。
ときには、腫れが痛みを伴うこともあります。
リンパ節の腫れは、ときに大きな病気の可能性もありますので気になったら適切な診断を受けるようにしましょう。
リンパ節の腫れを予防するには?
では、リンパ節が腫れるのを予防する方法はあるのでしょうか?
じつはリンパ節の腫れを防ぐためには免疫系を健康に保つことが一番です。
その為にオレンジやレモン、グレープフルーツなどのビタミンCを摂取することを心がけましょう。
また、ほうれん草のような緑黄色野菜や穀物はビタミンEが豊富な食材もバランスよく摂るようにしましょう。
他には、ストレスを減らすことも大切で、自分の感情をどのように処理するか、上手にストレス解消できるようにしておくことも大切です。
リンパ節の腫れを早く見つけることで、体の不調を早く気づくこともできますので、普段からリンパに触れて体調をチェックする習慣をつけておくと良いでしょう。
インフルエンザによるリンパの腫れの原因や対処法についてのまとめ
いかがでしたか?
今回は、インフルエンザによるリンパの腫れの原因や対処法などについてご紹介しました。
インフルエンザのウイルスがリンパに侵入することによって、リンパが戦ってインフルエンザを体外へ出そうとしてくれるのでリンパが腫れるのです。
ですから、リンパが腫れることは悪いことではありません。
みなさんも風邪などでリンパが腫れたことがあるでしょう。
けれども、リンパの腫れは他の病気が隠れている可能性もあるのです。
自己判断で、リンパの腫れを放置せずに気になったら早めに医師に相談するとよいでしょう。
また、リンパの腫れを防ぐためにも普段から健康的な食生活と規則だたしい生活を送るように心がけたいですね。