インフルエンザに効果のある漢方薬ってあるの?
インフルエンザといえば、毎年冬になると流行しますね。
学校ではインフルエンザが流行して学級閉鎖になることも少なくありません。
もちろん、インフルエンザに感染すると会社も休まなくてはいけません。
そんなインフルエンザですが漢方薬で予防することや治すことができるのでしょうか?
今回は、最近話題になっているインフルエンザに効果のある漢方薬についてご紹介しようと思います。
漢方薬とは?
漢方薬という言葉はよく耳にするようになってきましたが、そもそも漢方薬ってどんなものなのでしょうか?
漢方薬の漢方とは、中国古来の医学の事をいいます。
西洋医学では、この症状やこの病気にはこの薬、というような考え方がありますが、漢方では、それぞれが本来持っている免疫力や治癒力を高めて自然治癒力をあげることで体の不調を治すという考え方です。
そこで使われれるのが漢方薬なのですが、漢方薬は草木や天然のものを主成分にしているので体に優しくて副作用が少ないと言われています。
現在は日本の病院でも漢方薬が処方されることも増えてきました。
漢方薬の原料となるものを生薬といいますが、これは天然に存在する薬効を持つ草木や動物の皮や骨、一部の鉱物などが原料となっているという事です。
これらを組み合わせることで精製することで漢方薬ができます。
一般的には副作用が少ないといわれていますが、全く副作用がないというわけではありません。
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インフルエンザに効果のある漢方薬は?
体に優しくて、それぞれの体の事を考えてつくれられる漢方薬ですがインフルエンザにも効果があるものがあるのでしょうか?
一般的にはインフルエンザを治すには、タミフルやリレンザと言った抗インフルエンザ薬が使われます。
漢方薬の効果が認められている物も増えています。
たとえば、麻黄湯という漢方薬があります。
この麻黄湯はインフルエンザに感染した人に処方したところへ平熱に戻るまでの時間が20時間ほどだったと言われています。
これは、タミフルを処方したのと同等の効果があったという事になります。
とはいえ、まだまだ漢方薬をインフルエンザの治療に活用したというデータも少ないので確実な効果が言えるわけではありません。
麻黄湯とは、麻黄・桂枝・杏仁・甘草が原料の漢方薬です。
中でも麻黄や桂枝には発汗作用があり、インフルエンザ初期の悪寒や寒気がしたり発熱した際に発汗作用を促してくれて熱を下げる効果があります。
ほかにも風邪の引き始めに効果があるとよく知られている葛根湯。
葛根湯の原料である桂枝湯が発汗薬であり、麻黄生薬を加えることでさらにその効果を高めたのが葛根湯です。
風邪のひき始めに効果があることが知られているように、悪寒や発熱、頭痛、鼻水といった症状に効果があります。
さらに板藍根という漢方薬は、油中のホソバタイセイという植物の根の部分で解熱作用やのどの痛みを抑える抗ウイルス効果もあります。
中国では風邪のひき初めに飲んだり、インフルエンザの予防にも使われます。
長引く症状に効果のある漢方薬
インフルエンザや風邪をこじらせてしまうとなかなか治らずに長引いてしまうこともあります。
そんなときは、柴胡桂枝湯がおすすめです。
桂枝湯は発汗作用がある5つの生薬からつくまれています。
柴胡桂枝湯は、さらに4つの生薬をプラスして作られていて、インフルエンザなどをこじらせた時の発汗や悪寒、頭痛などの症状に効果があります。
また内臓に招じた炎症を軽減するためにも使用される漢方薬です。
さらにインフルエンザの症状でもある関節痛や神経痛に聞く桂枝加朮附湯という漢方薬もあります。
このようにインフルエンザに効果のある漢方薬といってもそれぞれの症状によってどの漢方薬がよいか違いますのでより詳しく知りたい場合は専門医に相談するとよいでしょう。
インフルエンザに効果的な漢方薬を飲む際の注意点
インフルエンザに効果のある漢方薬を飲む場合でもインフルエンザにかかったから飲むというわけでは無いのが漢方薬です。
もともと免疫力をあげることで予防をして体調を整えるのが漢方薬です。
その症状にあった漢方薬を服用してこそ効果を発揮しますので、専門医に相談して飲むようにしましょう。
インフルエンザに効果のある漢方薬についてのまとめ
いかがでしたか?
今回はインフルエンザに効果のある漢方薬についてご紹介しました。
最近は、できるだけ薬を飲まないという選択をする人もいますがインフルエンザとなるとそうもいきません。
ですから、つらい症状を抑えるための漢方薬を上手に服用することも一つの方法だと思います。
今回ご紹介したようにインフルエンザのそれぞれの症状に効果のある漢方薬は少なくありません。
ですから、専門医に相談してじょうずに取り入れることもよいでしょう。